ノートルダムの鐘のヴィラン、フロローを悪者にしないように子供に説明する

生活

ディズニー作品は安心して子どもに見せられると思っていましたが、ノートルダムの鐘の悪役(ヴィラン)であるフロローが中々にクセが強く困りました。例えば戸籍のない家族を皆殺しにしたり、惚れた女性を魔女呼ばわりして火炙りにしたり、善良な民家に火をつけたりの傍若無人ぶり。しかし悪役も悪役なりの背景や正義を持ち合わせているはず。娘も4歳になり内容もかなり理解できるようになってきたので、なぜフロローはあのような悪役なのか、について説明できるように整理してみました。

ディズニープラスのプリンセスを見切ってしまった。

そもそもノートルダムの鐘を見た経緯は愛用しているディズニープラスでプリンセスの話をほぼほぼ見切ってしまったからです。娘にはディズニープラスはとても合っていて十分元が取れるほど試聴しました。意外とマイナー作品もおもしろいのでサブスクで見放題なのはいいなと思っています。

ノートルダムの鐘のあらすじ

ノートルダムの鐘はパリのノートルダム大聖堂に20年間幽閉され毎日鐘をつく男カジモドと幽閉した政府の判事フロロー、そしてフロローの部下となる兵隊長のフィーバスとジプシーの美女エスメラルダが道化の祭りをきっかけに出会いそれぞれの人生を一歩進める物語です。

結論としてカジモドは幽閉から解放され自由な身に、フィーバスとエスメラルダは結婚することになり、フロローはノートルダムから落下して命を落とすことになります。

フロローは何者?クセつよポイント3選

  1. 自分は常に正しいと思っている
    • フロローは自分の考えを曲げません。町の平和を守るためには異端は全て排除したいと考えています。特に戸籍を持たず生きるジプシーは全て排除すべきと毛嫌いし、実際にジプシーの家族を皆殺しにすることもありました。
  2. カジモドを奴隷のように虐げる。
    • ジプシーの赤ちゃんを井戸に落として殺そうとしたとき、司教に止められ神を恐れたフロローは赤ちゃんを殺さずノートルダム大聖堂の鍾楼に隠して育てる選択をしました。しかし誰にも合わせることはなく、ずっとひとり閉じ込めていました。20歳まで鐘楼にいたのでカジモドはラプンツェルよりも長い間閉じ込められていたことになります。
  3. 惚れてない。魔女の仕業。
    • エスメラルダを追い詰めて捕まえた際、彼女の髪の匂いを嗅いだフロローはなんと彼女を好きになってしまいました。しかしフロローはざわめく胸中を恋とは認めず、魔女の誘惑と捉えたのです。また、解決策は彼女を自分のものにするか、彼女を殺すかの2択だとぶっ飛んだ選択を課しました。

全部、時代のせいだ

今の時代にフロローのような人がいたら、出生で差別することは変だし、子供を閉じ込めて育てるなんて虐待だし、惚れた相手と結ばれないから殺すなんて重罪ですよね。でも実はそれが許されてしまう時代があったのです。ノートルダムの鐘の舞台は1,400年代のパリ。科学の発展はまだまだで、電気もなくて地球は丸いなんて誰も考えたこともないような頃です。きっとみんな生きるのに精一杯で、自分の地位を守るために強がったり、どうしようもない出来事には言いがかりをつけて乗り越えてきたのでしょう。フロローは判事としてパリの治安を守るために、従順な市民以外は排除しないといけないし、自分の気持ちがぶれないように誘惑は断たないといけないと強く考えていたのだと思います。

原作ではフロローが主人公?もっと残忍な結末に。。

この記事を書くために調べたところ、なんと原作はレミゼラブルと同じヴィクトル・ユーゴー作でした。フロローのクセ感が似てるなと思いました。原作版ではなんとメインキャラのうち1名以外みんな死んでしまうと言う救われない展開のようです。。気になる方はぜひ調べてみてください。

まとめ

ディズニーには珍しいテーマの作品ですが、時代背景まで含めるとフロローなりの正義があったのかな、と思えました。(それでもフロローがエスメラルダのスカーフを嗅ぐシーンは子供にはちょっと見せたくなかったですが)。ちなみにノートルダムの鐘は2もあり、そこまで見ると晴れやかな気持ちになれます!気になった方はぜひディズニープラスで観てみてください。

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